ブログ

いつかそれがだれかのために・・・

2020年2月5日 09時59分

 今日も、子どもたちは標準学力テストに取り組みました。
   

ときどき、子どもから、「勉強って何のためにするんですか。」と聞かれることがあります。

そんなときは、いつもこう答えます。

「それは、春に桜が花を咲かすのと同じです。」と・・・。

たいていの子どもは、「意味が分かりません。」「何言ってるんですか。」と言ってきます。

それでいいんです。

春に桜が咲いて何のためになるのか。桜は、そんな自分が咲く理由や意味など考えていません。ただ咲くときがきたから、桜として精一杯咲いているのです。

「何にでも意味を求めようとしてはいけないよ。勉強するときがきたからするんです。」ということです。

すると、「意味がないんだったら咲かなければいいじゃないですか。勉強もしなくていいってことじゃないですか。」と純粋に問い返してくる子どもがいます。

そんなときはこう答えます。

「それはちがう。確かに桜が咲いたって戦争が終わるわけでもないし、世界が平和になるわけでもない。ただ、一生懸命咲いたその桜の花を見て、元気づけられている人が必ずいる。桜の花が咲くということが、だれかのためになっているんです。勉強も一緒。勉強するということは、いつかそれがだれかのためになるということ。そのだれかのために勉強するんです。そうじゃなかったら、携帯電話も生まれなかったし、病気を治す薬だって生まれなかったはずです。」と・・・。

こう答えても、ハテナマークが消えない子どもがたくさんいますが、大きくなったとき、自分なりの答えを見つけてくれたらなと思います。そして、勉強したことが、いつかだれかのためになってくれたらうれしいなと感じます。